dolce7117の日記

日々思ったことや感じたことなどを綴りたいと思います。

ピアノを学んできても。。。

私は四歳半でピアノを習いはじめて、とりあえず音大ピアノ科を卒業した。よくある母親がやらせたくて、というパターン。幸か不幸かピアノに向いていたようで、そこそこ上達していき小3の時にピアノの先生から「専門的にやるなら自分の先生を紹介する」と言われ母に言うと「趣味ですと言いなさい」と言われそのまま続けていた。

中学生になると部活(吹奏楽部)と勉強で忙しくなり、ピアノを練習する時間がなくなってしまった。週に一回あるレッスンに曲を弾ける状態にして持っていくことができなくなり、結局辞めることにした。それからは学校の行事や合唱コンクールの伴奏をしたりはしていたが、きちんと練習はしていなかった。

吹奏楽部はとても楽しく今でも良い思い出になっている。ピアノはひたすら一人でもくもくと練習だが、吹奏楽はいろんな楽器の人たちと一緒に演奏できるということが、何にも増してとても楽しかった。

そして高校受験期になり、そこで将来的に音大を目指すか?という話になり、これも自分がそうしたくてというよりも、たまたまピアノが得意だったので、それなら音大に行ってピアノを専門的に勉強するのも良いかなぁくらいの気持ちだった。

そしてわりと自宅から近くて学力的にも無理のなさそうな高校に進み、それからはひたすらピアノの毎日。目指す音大の先生のレッスンにも時間をかけて通ったり、歌のレッスンも受けたりと今思えばよくあんなに頑張れたよなぁと思う。

そして無事に合格し卒業したわけだが、ピアノをやってくるには結構なお金がかかる。だがしかし、それに見合った収入はなかなか得られない。これが大問題である。これほど費用対効果の悪い学歴はないのでは?と思う。

一応音楽の教員免許はとったがとても現場でやっていく自信はなかったし。ほんの一部のすごい実力のある人は別だが、私レベルではピアノを教えたり、演奏の仕事(合唱の伴奏やホテルなどのロビー、レストラン、結婚式など)がせいぜいで大して稼ぐこともできない。ビジネスセンスがあって何かできたりすればよいけれど私にはそれはなくて…。

音大時代に合唱の先生が「音楽は趣味にしておいたほうが良いですよ」と言っていた意味がよくわかった。音大を目指す人にはよーく考えたほうがよいですよ、と伝えたい。